𝜖i}a𝜖1,…=0𝜖iと定義し、𝛿I=0が成り立つ時、C (qi(t)) は停留値をとり、現実に実現される経路となる。第 1 変分についてはチャプターを改めて説明します。また、いきなり出てきた、系を特徴づける Lagrangian L だが、保存場における 1 粒子系の場合、運動エネルギーを T 、ポテンシャル・エネルギーを U として、L=T-Uと表せることが、本当に不思議なことだが、分かっている。後で示すが、このようにしてやると、デカルト座標の慣性系における Newton の運動方程式が自然と導き出される。現時点ではまだ各径路について、作用積分が停留値かどうか、いちいち計算して確かめなくではならないし、それは現実的に可能なこととも思えない。しかし、光学も力学も、同じ思想で物事を理解できる、というこの事実は、人類が自然の本質に深く切り込み、宇宙のグランドデザインに触れているような高揚感を強く覚えるのである。あとはこの原理を実際の役に立つように、数学という道具を整えてやればよい。