一般相対論・ファイバー束 はじめに


これまで何冊か読んでみても、最後は決まって字面だけ追っている形になってしまっていた一般相対性理論ですが、とうとう素晴らしい一冊に巡り合いました。 Bernard Schutz: "A First Course in General Relativity" (シュッツ 相対論入門 Ⅰ/Ⅱ 丸善)です。 Local Flatness Theorem を用い、局所慣性系で議論を進めていて大変分かりやすかったです。この本で、初めて相対論(の入門)が理解できたと思えました。 章立ても巧みで、章の終わりに次の章へのイントロがさりげなく書かれていて、モチベーションを高めてくれます。 Schutz の本で相対論を学んだ後も、相対論は他の分野と比べて随分と肌合いが異なると感じていました。例えれば相対論は舞台で、電磁気学、量子論は舞台上の登場人物みたいな感じ。他の分野とは全く別物の認識でした。 ところが、 ファイバー束の理論からみると、相対論も、素粒子論のゲージ場と同じ立場から捉えることができるらしい。 これは美しい。というわけで今、格闘中です。