で与えられる。同時刻の変分に課せられた条件 ai 𝛿xi=0 から、ここでも、拘束力 ai𝜆(t)は同時刻の、条件を満たす任意の変分、即ち接平面(接空間)と直交しており、「滑らかな」拘束力となっている。くさびとおもりを具体例として示そう。まずはR3Nで拘束力が出てくる形で、次に一般化座標で拘束力が出てこない形で解いてみる(実は与えられた拘束条件は積分できるため)。 例題:くさびとおもり── R3Nで問題設定:水平な床の上に、質量の M のくさび型斜面(斜面と水平のなす角度 𝜃 )がある。斜面に質量の m のおもりを載せ、くさびもおもりも静止させた状態から時刻 t=0 に手を離す。床も斜面も摩擦はなく滑らかで、おもりは斜面を転がらずにすべるものとする。系の運動方程式を求めよ。実験室系として、図のように(x,y,X,Y)をとる。くさびは左下端の点、おもりは重心の位置を座標としてとった。
XYxyx,Xy,Y𝜃
運動エネルギー T はT=1
2m(␒x2+␒y2)+1
2M(␒X2+␒Y2) ポテンシャルエネルギー U は重力加速度を g としてU=mgy+MgY系の Lagrangian L はL=1